2016年4月より、佐藤可士和氏率いる株式会社サムライ のメンバーとして活動していくことになりました。>「ご挨拶とご報告」

ワン・ショット

Category: NOTEBOOK — Posted by SA at June 4, 2010

カメラを変えました。DP1s / sigma。AFが遅い、ズームがない、書き込み速度が遅い、液晶が暗い、F値が高いとか、レビューでは言われている。

RAWでの撮影を想定して作られたこのカメラは、根本的にスナップを指向しているわけではない。その領域はあっさりと割り切って、撮影という日常にデザイナーとして必要な決断力を都度要求するように作られている、ような気がする。職業的にも真っ直ぐな立体が真っ直ぐに写るのはとても助かる。

とりあえずパシャパシャ撮っておいて後で比較検討によってセレクトする気軽さはなく、諸条件をクリアした上での慎重な撮影が求められる。そういう意味でシャッターが重い。プロフェッショナルなフォトグラファーはRAWデータをリアルタイムでPC上でセレクトをかけていく撮り方をするけれど、そこまでのパワーはこのカメラは勿論持っていないし。
ブローニーフィルムで撮影するのに似た緊張感。もっともブローニーのようにミス=フィルム代/ラボ代が・・・というリアルな損害はないのだれけど。

いろいろと不自由はあるのだけれど、このカメラを持つのは修行的要素が強い。フォトグラファーではない我々に決断の慎重さ、キメのワン・ショットを指向するその姿勢を忘れさせない為には、このカメラは素敵なツール。

そして、先日、昔少し一緒に働いたことがある知人のシェアオィスの内装をちとアドバイスさせてもらいました。

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デザイン:スタッフ mamotomam
棚取り付け:施主矢崎さん
塗装:塗装やさん

もともと学校だった建物を再利用しているアーツ千代田3331内。
学校だったということで、左手の壁(一部mujiの棚)は、全部黒板塗装で塗り込めてもらった。ここには黒のプロダクトが置かれ、黒の凹凸の世界が今後展開されていきいます。
そして、この黒板に手書きという緊張感は少し懐かしいし、学校で指名されたみたいな緊張感もあるだろう。どんなにラフに書いてもいいのだけれど、CPUのサポートは一切ない。
全てが自分の筆圧と手の移動でコントロールされるダイレクトなインプット=アウトプットがこの壁をどうやって変えていくのか、何かが問われる場所になりますね。変遷が楽しみです。